AMBLEというUKバンド。今年のイチ押し!

amble

25年5月23日(金)に初のフルアルバムをリリースしたUKバンドについて。ボーカルの声質はスライドの名手クリスレアっぽい感じ。サウンドは曲調によってはフリートフォクシーズみたいな霞がかったサウンド。立ち位置的にはUKフォークなのでマムフォード&サンズを思い出しました。

AMBLEの概要について。海外サイトからの和訳は以下。

アンブルは急速に名を馳せているコンテンポラリーフォークバンドです。ロビー・カニンガム、オイシン・マクキャフリー、ロス・マクナーニーの3人からなるこのソングライタートリオは、アイルランド中部と西部出身です。彼らの音楽は、伝統的なアイルランドのサウンドと現代のインディーフォークの影響を独自に融合させ、斬新でありながら音楽の伝統に深く根ざしたスタイルを生み出しています。アンブルはわずか10ヶ月で聴衆を魅了し、Spotifyの月間リスナー数は20万人を超え、総再生回数は1,000万回に迫っています。

バンドの旅は2022年11月の偶然の出会いから始まり、それ以来、彼らは着実に成長を続けています。2023年にリリースされたデビューEP「Amble (Live)」は、彼らの思索と伝統的なサウンドをアイルランドの音楽シーンに紹介しました。翌年にはEP「Of Land and Sea」をリリースし、3人のソングライターの個性的な視点を披露し、世界中のリスナーへと彼らのリーチを広げました。

アンブルのライブパフォーマンスは、彼らの人気が高まっていることの証です。アイルランドとイギリス各地で、ワークマンズ・セラーやシュガー・クラブといった会場を含む公演が完売しています。デビュー・アイルランド・ツアーの全公演を5ヶ月前に完売させた実績は、彼らの魅力を雄弁に物語っています。バンドのエネルギーと観客との一体感は、彼らのコンサートを記憶に残る体験にし、ファンは毎回の公演を心待ちにしています。

こういうバンドはUSAの白人層に受けるのでフリートフォクシーズぐらいの人気は出るかも。現実に海外サイトでは今週の話題盤で2番手のポジションにいたよ。たとえばグラミーの会員は中高年の白人層が多いので、受賞作はどうしても伝統音楽というかカントリー系やそれをバックグランドに持つものが多くなる。その点では今後の活動に有利だと思う。

いくつかライブがあったので貼っときます。左の兄ちゃんジョンオーツに似てる…

Amble – Lonely Island | Live on Fanning At Whelans

Of Land and Sea 歌詞&和訳

以下はホンダカブという歌詞でハッとして。ビーチボーイズを思い出した素敵な曲です。

I wanna ride on a Honda Cub
I want all my jokes to land a punch
I want chimney smoke from the house I dug
To blow over the graves I know

ホンダカブに乗りたい
冗談は全部ウケてほしい
自分で掘った家の煙突から出る煙が
知っている墓の上を通っていってほしい

I want a razor cut and a high vis vest
And an ogham tattoo across my chest
I want to sell my books at a Sunday flee
Young children there to laugh at me

バリカンで刈った髪、高視認ベストを身にまとい
胸にはオガム文字(古代ケルトの文字)のタトゥー
日曜のフリーマーケットで本を売りたい
子どもたちが笑ってくれたらそれでいい

I call the great divide my home
An equal share that I know I own
Between the eye of land and sea
Oblivion, I search for thee

「グレート・ディバイド(大きな分かれ目)」を故郷と呼ぶ
自分のものだと信じてる公平な取り分
陸と海のはざまにある“目”のような場所で
忘却よ、お前を探している

A rich man told me how to live
And I questioned him, a pause to give
For circumstance and happenstance
Well, I hope we never meet again

金持ちが「生き方」を語ってきた
私は彼に問いかけた、一瞬の間をおいて
「状況」と「偶然」という名の言い訳を思いながら
もう二度と会いたくないと願った

I call the great divide my home
An equal share that I know I own
Between the eye of land and sea
Oblivion, I search for thee

私は“グレート・ディバイド”を故郷と呼ぶ
自分のものだと信じている公平な取り分
陸と海の狭間にある“目”のような場所で
忘却よ、お前を探している

Well, I call the great divide my home
An equal share that I know I own
Between the eye of land and sea
Oblivion
I call the great divide my home
An equal share that I know I own
Between the eye of land and sea
Oblivion, I search

(繰り返し)
私は“グレート・ディバイド”を故郷と呼ぶ
自分のものだと信じている公平な取り分
陸と海の狭間にある“目”のような場所で
忘却よ、お前を探している

And I wanna ride on a Honda Cub
I want all my jokes to land a punch
I want chimney smoke from the house I dug
To blow over the graves I know

ホンダカブに乗りたい
冗談は全部ウケてほしい
自分で掘った家の煙突から出る煙が
知っている墓の上を通っていってほしい

トルバドールでのライブ見つけたので貼っときます。

Amble live  – Of Land and Sea – 4/29/2025 Troubador, Los Angeles,  California

この詩が伝えたいこと

※AIによる分析です。

この詩には、ノスタルジアと孤独、自己表現と風刺、そして「忘却(Oblivion)」という静かな憧れが感じられます。

「ホンダカブ」「フリーマーケット」「子どもに笑われたい」などは、質素だけれども愛着ある人生への憧れを示しており、物質的な成功よりも内面的な満足や自由を大切にしているように思えます。

「オガムのタトゥー」「グレート・ディバイド」「陸と海の間の目」などは、神秘性や精神的な探求心を示しています。

「金持ちに教えられる生き方」への疑問、「二度と会いたくない」という言葉からは、現代社会の価値観への反発や皮肉がにじみます。

最終的には、「Oblivion(忘却)」という言葉がキーワードになっており、騒がしい現代から離れ、静けさや無の境地を求めるような心情が描かれていると考えられます。

そういやビートルズもリンゴ以外はアイリッシュですよね。2025年お薦めの一枚。

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