まず5Gとはそもそも何なのか?「ファイブジー」と読むのが一般的。国際規格。
5Gは4Gの最大100倍の速さになる。2時間の映画をダウンロードするのに、4Gだと5分かかっていたのが、5Gだと3秒になる。
ポイントは通信速度が速くなり、情報伝達量が増えるということ。これが世界を変える。
5Gは2020年に実用化されたが、現在は基地局が限定されていることもあり、しばらくは4Gでつながり、時に5Gでつながるという状況。現状は4Gという大海に5Gという島がいくつか浮いてるというイメージ。
6Gとは何か?
6Gは2030年頃の実用化が予想される。通信環境が整う2040年にはあたりまえになる。
通信速度が5Gの10~100倍の速さになるといわれている。2時間映画のダウンロードが、瞬きの間になる。
「低遅延」により、すべてのモノがインターネットに常時接続される。「低遅延」とは何か?読んで字のごとく「遅延」が低くなること。つまり通信の「遅さ」が「少なくなる」。接続やデータのやり取りが途切れなくなるのだ。
2040年にはインターネットにつながっていることが自然の状態になる。それはパソコンやスマホだけではない。身の回りのものがすべて、コンピュータ並みの処理能力を持つようになる。コンピュータのチップ(半導体)が、それまでコンピュータとみなされなかったモノの中にまで入り込むのだ。
20年後には、身の回りのいたるところに何兆個という小さなチップ(半導体)が埋め込まれているはずだ。
6Gで何が可能になるのか?
6Gでどういう世界が実現するか?まず自動運転だ。
公共のバスや電車は、ネットワークに接続された自動運転になり。輸送や物流は効率的になる。上空はドローンが行きかい、どこにでも欲しいものを配達してくれる。高速で大容量のデータが通信できることと、通信が途切れなくなることで可能になる。
遠隔手術も可能となり、専門医師の不在で行えていない約1憶件の手術が行える。
クラウド経由でリアルタイムに翻訳することも可能になる。日本語しか話せなくても、遅延なく、世界の人と会話できるようになるはずだ。
テレビ会議もSF映画のように、あたかも目の前に人がいるような3Dのホログラムによる会話も可能になる。上司が3Dになってうれしい人はいないだろうが。
遠隔での教育も進む。
6Gではバーチャルが日常になる
ARメガネが欠かせなくなる(同じ機能のコンタクトレンズができるかもしれない)。
メガネにすべての情報が映し出される。スマホでマップを見なくても、メガネに実際の道路の道順が示される。
店は看板を出す必要がなくなり、店に入ればメニューが写真つきでメガネに表示される。
人の名前と顔を覚えなくても安心だ。会話を始めれば相手の情報が表示される。
交通標識も、時刻表も無くなり、バスが来ればそのバスがどこに行くかも眼前に表示される。
不都合な事。常時接続下では日々の行動履歴は蓄積され、あなたはどこにいても把握される。
これらは空想ではない。すでに実証実験が行われていたり、開発が始まっている事例だ。
家じゅうが便利な家電でいっぱいになる
「夜中にチョコレートを食べるんですか?」
冷蔵庫にこう警告される日は遠くない。2040年。冷蔵庫は中に入ってるものからメニューを提案したり、健康を管理してくれるようになっている。
2010年。インターネットにつながっている機器は一人につき2台である。パソコンと携帯電話くらいだ。それが2040年には一人につき1000台になる。家じゅうの家電や自動車などの使うもの、触れるものすべてがネット接続されている。
ネット接続されている家電は、ディスプレイでの操作や音声入力になる。もうスイッチやボタンはなさそうだ。日常での反復する作業や日用品の注文は、操作すらいらなくなっている。
料理も全自動化が進む。すでにスマホからレシピを送ると、調理の一部を自動的に行ってくれる技術は実用段階になっている。工程ごとに自動化できる機器が増えれば、最終的には人がいなくても料理は出来上がる。
ドコモとPerfumeの5Gコラボ動画。いま思うとこの動画で描かれてる未来は6Gですね。なので2030年じゃなくて、2040年ぐらいの未来。2030年でも実用化はされてるので、実験都市レベルならこういう未来があるのかも。6Gって何?と聞かれて一番簡単なのは「このPerfumeの動画の世界」って答えることかな。
Future Popツアーは大阪城ホールライブ行きました。楽しかった。また行きたいな。
本記事は、成毛氏の未来予測本からの抜粋要約メモです。