シンプルな疑問です。成毛眞が未来予測本で解説してたので、要約メモを。
欧州の洋上風力発電コスト
欧州は洋上風力発電をすでに行っているが、大規模な開発や風車の大型化で発電コストが低下し、もはや火力より安い水準になっている。
これは欧州ならではの環境がある。あのあたりは遠浅の海が多く、比較的コストが安く、海底にに敷設する「着床式」と呼ばれる方式が採用できる。偏西風が吹くので、条件にも恵まれている。
日本の風力発電のコスト
日本の地形は風力発電に向かない。
日本には遠浅の海が少ないため、海に浮かべる「浮体式」が中心になる。これは欧州の着床式より割高で、世界的にも導入実績は多くない。日本は台風が多いので、マイナス面もある。運転音などは漁獲へ影響するので、漁業権利者との交渉も必要になる。景観から反対する動きも出ている。
日本では現状、洋上風力の導入費用が欧州の3倍ともいわれる。設置数が増えれば、コストがある程度下がるが、欧州とは環境そのものが違うことを認識しなければならない。
現状の科学力では、日本が風力発電へ切り替えるのは無理
2020年。菅総理の所信表明演説。2050年に国内の温室効果ガス排出を実質ゼロにすると宣言した。財政支援も行い、送電網を増強し、全個体電池も開発が進むだろう。
そして再生可能エネルギーが主力電源化する中で、「切り札」に位置づけられたのが「洋上風力」だ。海洋上に設備をつくり、海の上で発電する。これまで陸上で大半が行われてきたが、海上は陸より風が強い。大規模な施設を建てられる。
2030年までに洋上風力発電を全国に整備し、原発10基分にあたる1000万キロワット分の発電容量を確保する計画もある。
政府は2040年には3000万キロワットまで増やす意欲も見せているが、そもそも1000万キロワットに達したところで、日本全体で風力発電が占める割合は2%にも満たない。
洋上風力を再エネの切り札にするには、日本から見渡す限りの海を風力発電設備にしなければならないくらいだ。どう考えても現実的ではない。
現時点での長期的エネルギー政策は「目標ありきで筋道なし」だ。
世界最大手、オーステッドの洋上風力の実力
2021年6月14日付の日経ビジネスから。オーステッドの状況を参考までに。PCなら300%に拡大すれば読めます。スマホは指で広げてみてください。
ボブシーガーで、Against The Wind♪
ボブシーガーって7500万枚も売ってるんですよね。ラジオスターな感じですが。MTVが始まったころは「ザ・ディスタンス」がバカ売れしてたけど。
Against The Windはボブシーガーの代表曲です。フォレストガンプの挿入曲でも有名。イーグルスっぽいなと思ったら、プロデューサーがビルシムジクでイーグルスと同じでした。グレンフライがバックボーカルで入ってます。ボブとグレンは友人で、この曲にピアノを使うのを提案したのはグレンだそうです。
本記事は成毛氏の未来予測本からの抜粋要約メモです。