「海外オタ女子事情」読んだので、まとめてみた。

BLやコスプレ、腐女子的なとこはカットして、概論的なところをまとめてみました。

2020年現在、日本のアニメ産業は2兆円市場。近年成長をけん引してるのは海外で、10年前とくらべると2倍以上に伸びている。その規模は2018年に初めて1兆円を超え、全売上の半分が海外という状況。

もっとも大きな要因は、様々な動画配信プラットフォームを通じて、各国で日本のアニメの公式配信が行われるようになったこと。新作アニメの国内外同時配信も当たり前になってきた。

中国は「bilibili」というニコニコ動画を模したサイトでの公式配信が主流。

英語圏は様々なプラットフォームがあるが、今は「クランチロール」や「ファニメーション」が一般的。ネトフリやアマプラもアニメの数は増えてるし、ディズニーが独自サービスを提供したり、「HIDIVE」がスタートしたり、サービスは乱立してる。

なので英語圏のファンは「むかしはクランチロールだけでよかったのに、今は5つくらいのサイトに登録しないといけない」と悲鳴を上げてる。

どのサービスで配信するかでアニメ自体の人気も左右される。

コンテンツ全体では、モバイルゲームが全世界的に伸びていて7兆円市場。モバイルゲームにはアニメ原作ものもあり、これも合算するとアニメ市場は2.5兆円ほどと考えられる。

海賊版への意識は変わりつつある

国内のマンガ市場は4414億円。対するアメリカのマンガ市場は150億円。マーベルのようなグラフィックノベルものも合わせると600億円市場。アメリカの人口は日本の2.5倍の3億2000万人。まだ伸びしろはある。

海賊版と言えば「漫画村」のようなサイトを連想するかもしれないが、現在はアプリの存在が大きい。「MangaRock」という海賊版アプリが一時期AppStoreのマンガアプリランキングで1位を獲っていたこともある。

地域によって海賊版への態度は変わる。以前は海賊版が横行していた東アジア。ここ数年で「公式を買う」「公式で観る」というマインドが広がってきた。

一方でネット回線が十分に普及してない中南米。テレビ放映される日本のアニメは再放送が中心。新作については海賊版のDVDが出回る状況が続いている。



世界のオタク。ヨーロッパ

フランスには「ジャパンエクスポ」という有名イベントがある。フランスやベルギーには「バンドデシネ」と呼ばれる現地のマンガ文化があり、日本のマンガもよく翻訳出版される。BLにも寛容。

ショップも充実して学生街のカルチェラタンにはフィギアや漫画のお店が集まってる。ケレ通りはまるで池袋の乙女ロードのよう。

イタリアとフランスは公式のマンガの商業出版がとても盛ん。イタリア最大のイベント「ロミックス」は参加者20万人。

イタリアにはコミケに無い文化がある。「フリーハグ」の看板を持った人をよく見かける。

スペインのイベントは「マンガバルセロナ」。参加者は15万人。ここはコミケと違って穏やかでのんびりした雰囲気がある。

欧米の同人ブースには「スケブ」文化に近いものがあって、スケッチブックにその場で絵を描いてもらうことができる。基本有料。アメリカの相場はA4で30ドル。カラーだと50ドル前後。

ポルトガルのイベントは「イベラニメ」。欧米のイベントは参加者が集まってダンスする企画が人気で、ポルトガルは特にパラパラが人気。

世界のオタク。アメリカ

アメリカで人気の2大レジェンド作品は「アキラ」と「カウボーイビバップ」。英語圏では二次創作が盛ん。イラストはファンアート、小説はファンフィクションと呼ばれる。投稿サイトも複数ある。人気サイトは3つ。「LiveJournal」「FanFiction.net」「AO3」。アニメファンがまず見るのは「AO3」。

アメリカ発のトレンドは男性同士の結婚や妊娠が可能な世界観を描く「オメガバース」。

AlternativeUniverseも人気。直訳すると「もうひとつの宇宙」。日本でいう「パロディ」。日本でもおなじみの「高校生パロ」「軍パロ」などが人気。

タグ文化に興味がある人は「ファンロア」というタグ百科事典のようなサイトを訪れてみるといい。

アメリカは寄付文化が根付いてるので、二次創作者を直接支援する文化がある。メジャーなのは「Patreon」というクラウドファンディングのサイト。

アメリカのイベントでの注意。ブラックフェイスとホワイトウォッシュ。キャラに合わせてペインティングして肌の色を変えることはタブーとみなされる。舞妓さん風におしろいを塗るコスプレが問題になったこともある。



世界のオタク。中南米

中南米では「ドラゴンボール」が圧倒的に人気。18年に公開された「ドラゴンボール超ブロリー」も大ヒット。

「聖闘士星矢」も人気がある。ブラジル人は星座が大好きという理由があるかも。

メキシコはもともと仮装文化が根付いてる。世界コスプレサミットでもメキシコ出場者が何度も優勝してる。メキシコシティにはフリキプラザというメキシコ版中野ブロードウェイと呼ぶべきスポットがある。1階は電化製品売り場で、50円から200円で全話入ってるような海賊版ブルーレイが大量に売られてる。

また「遊戯王」が人気で、カードゲームコーナーは、平日の昼間から大丈夫なのか?というくらいの人出。

南米は同人誌の文化は無い。とはいえオタクがいないわけではなく、チリには「ガンプラチリ」というガンプラ愛好家の団体がある。

アルゼンチンはブエノスアイレスに正規版を扱う大型コミックス書店がある。

世界のオタク。アジア

中国のオタク文化の歴史。1980年代から。鉄腕アトムが1980年に放映されて以降、一休さん、ドラえもん、スラムダンク、エヴァンゲリオンなどが次々と輸入される。

2000年代から中国では外国産アニメへの制限がかかるようになる。「ゴールデンタイムに外国産のアニメを放映してはいけない」。

テレビを通じて日本アニメを観る機会は一気に減る。この頃からネットが台頭。違法アップロードを見る人が増える。

2011年以降は正式配信が多く行われるようになる。その結果海賊版は駆逐対象であり、正規版にお金を払うことがあるべきオタクの姿という価値観が支配的になる。

そして中国コンテンツ産業の成長も始まる。国産アニメの自給自足。2019年に中国国内で最も観られた映画は「NeZha」。中国産アニメ。中国映画史上歴代2位となる興行収入767億円を記録した。

YouTube下段の「字幕ボタン」押して、横の「設定」歯車から「字幕」で日本語選ぶと、Google翻訳レベルでそれなりに意味がわかります。

NE ZHA Official English Trailer (2020) Animation Manga
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