長く生きてると、いろんなトラブルにあいます。
トイレが壊れてしまった。いや~焦ったし、なんやかんやで疲れました(笑)。
トイレで水を流そうとすると流れない。レバーが空回りするんですよ。
まずグーグルで水洗トイレタンクの構造を調べてみました。わかりやすかったのはコレ。
構造を頭に入れてから、タンク上部を取り外しました。
タンクの中が空っぽです。水が溜まってない。なぜか?
最初上の動画を見ずにフタを開けた時は原因がわからなかった。
構造を理解すると原因がわかりました。
水が溜まるとフロートが上に上がって、水栓が閉まる。タンクの水がなくなるとフロートが下がって水栓が開いて水が出て、タンク内に水が溜まる。
下記はタンクを横から見た図ですが、なぜかタンクの陶器とウレタンのようなパッキンがはがれてその間に水が溜まってました。
水が溜まって膨らんだパッキンがフロートにあたって、フロートが下がらない=水栓が開かないので水がタンク内に溜まらないという状況でした。
目次
1回目の処置
さてどうしよう。陶器とパッキンの間に入った水をどうかき出すか。手でグイグイ押すと3分の1ぐらいの水は外に出ました。でも3分の2の水は残ったまま。
今度はフロートが下がって水が出てきた。フロートを持ったままじゃないと水があふれる。どうしよう(涙)。数分間ほどフロートを持ったまま固まってしまった。だって手を離すと水が流れ出てくるし。溢れても困るのでチェーンを持ち上げて水を排出したりの繰り返しです。
とりあえず水がタンクの外に出ないようにホースを固定しました。そうしておいてタンクへの水道管を閉めました。ハンドル式のもあるみたいだけどウチのはマイナスドライバーで調節するもの。とりあえず水栓は閉じた。ヤレヤレです。
さてパッキンの間に入った水をどう排出するか?コップ持ってきたけどちょっと無理っぽい。そうや!むかし理科の実験でやった「サイフォンの原理」です。
ホームセンターにチューブ買いに行きました。8ミリのチューブは1メートルで90円ぐらい。長すぎても不便そうやから70cmほど買いました。
あかん、うまいことできへん。なんでや。水面のほうが高い位置に無いと排出できません。タンク内に排出しようとしたので水面とほぼ同じ高さだった。
う~ん。もう一度ホームセンター行って1.5メートルぐらい買って、水を便器のほうに排出するか。それもうまくできる確約はないし…。
んで、どうしたか?すごいローテクです。乾いたタオルを水の中に入れて水を吸い取って絞る。それの繰り返しです。10回ほどやったらなんとなくほとんどの水が排出できました。「サイフォンの法則」ほどきっちり排水できんけど、まあ良しとしよう。
とりあえずパッキン内の水はほぼタオルで吸い取って、フロートがひっかかるふくらみもなくなったので、上下動して水栓の開閉ができるようになった。
(注:軍手して作業してください。素手でやったら切り傷ができて化膿しました)
根本原因を直したわけじゃないですが、とりあえず応急処理はできました。しばらくすると、また同じことになるかもしれませんが。
2回目、3回目の処置
ほぼ1週間で同じ症状になった。水のかき出しのために「サイフォンの原理」に再トライ。今回は150cmを買いました。水の吐き出し先を便器にすると高低差ができる。70cmだと足りないけど150cmなら長さが足りる。無事というか快適に水の吐き出しができました。
その後また1週間程度で同じ症状になる。同様の作業を繰り返しました。
その間修理見積を依頼しました。「リフォマ」っていうネットで修理を受ける会社。
リフォマへの見積依頼メール
『トイレタンク内の修理です。普通のウォシュレットの洋式トイレで
すると膨らんでフロートが下がらなくなる。フロートが上がったままなので水の給水ができないという症状です
実働7日後なので約10日待って以下の回答ありました。
リフォマからの回答メール
『この度はリフォマをご利用頂きありがとうございました。先日ご依頼頂きました件につきまして、早速弊社にて対応出来そう
このままではご迷惑をおかけしてしまうとの判断により、一旦ご依
なんと辞退されました。安い客はいらんてか。ネットのリフォーム業者っていい加減なもんです。さて、どうしたものか。グーグルさんに聞いてみました。
トイレタンクの内張パッキンをカッターナイフで切る
ウレタンのパッキンが水で膨らんで、フロートの上下動を妨げています。ウレタンを切り取ればいいとのこと。ウレタンは結露防止のためにあるそう。夏のコップと同じになるのでウレタンを貼って結露を防いでいる。水漏れ防止パッキンじゃなかった。
知恵袋には知恵が詰まってます。
知恵袋の回答1
『かつて二桁件数以上、修理しました。TOTOの15~20年位前の製品に多くでて、付けて五年位までなら無償で交換していた時期もあったようです。
方法はいくつかあります。
☆タンク交換
☆ボールタップが干渉するところを切る
☆棒状の物(私はHIパイプの13を使いました、子供の玩具のブロックを使ってた方もいました)を数本使い、発泡スチロールを広げて当たらないようにする。
等ですね。
切るのが簡単ですが、切り口の発泡スチロールが欠けたりすると、便器側の水の出口(便器のふちの裏側にある小さな穴)を塞いで流れが悪くなる場合がありますから、難しいけど「切り口を焼く」などをした方がいいと思います。数件は切って直しましたが、その後、結露で困るというクレームはありませんから、気にする事はないでしょう。現実、防露仕様でない便器はいくらでもありますから。
棒状の物で広げる場合は、ボールタップの動きを邪魔しないように4本位を入れるのと、落ちないようになるべく長めにきっちりはめ込む必要があります』
知恵袋の回答2
『本来は防露タンクの発泡スチロールは切り取ってしまうと、結露防止の役目をしなくなるので切ってはいけないのですが、質問者さんのお宅は、スチロールが膨らんでしまっている時点で、スチロールとタンクの間にも水が溜まっていると思います。一度こうなってしまったタンクは防露タンクの役割を果たしませので、発泡スチロールはあってもなくても同じです。
仮に接着剤等で見た目は同じように、タンクに発泡スチロールを貼り付けるような補修をしたとしても、以前のような結露防止の効果は得られませんので、フロートにあたるところを切ってしまって下さい。なお発泡スチロールを切り取ってしまった後のタンク表面の結露がひどいようでしたら、結露水によるカビや汚れの発生が心配なので、タンクを交換される事をお勧めします。
タンクに補給される水が冷たくない場合は結露は起こりませんので、結露が気になるほど発生をしないのでしたら、切り取ったまま使用をされても何の問題もありません。もともと発泡スチロールが貼られていない、防露タンクではないタンクもありますので』
トイレタンク内のウレタンを自分で切ってみた
美観のためフォトは白黒編集してます。タンク内だから汚いこともないけど。タンク内は内張りの発泡スチロールというかウレタンが貼り付けられています。
さて、どうしたものか。タンク内部のフロートとかパイプを撤去しないと、ウレタンをカットしにくいんですよ。道具は100均で買ったカッターナイフとハサミ。
パイプの取り外し方は、パッと見たかんじではわからなかった。しようがない。このまま作業するか。
トイレタンク内の器具類を撤去せず、そのまま手を突っ込んでカッターナイフで切り取りました。かなりいい加減です。安全対策で軍手ははめておきました。ガッとずれたりして手をケガする恐れもあるし。フロートが上下動する範囲のウレタンは切除しました。オペ完了です。
カッターより刃が分厚いナイフのほうが切りやすいかも。とはいえ小さいナイフじゃないとタンク内の取り回しがむずかしいけど。