【資産防衛】株もゴールドも怖いので、個人向け国債「変動10年」を買いました

個人向け国債(変動10年)を選んだ理由と現実的なスペック

みなさんは、資産防衛についてどうされていますでしょうか。

これだけインフレが進んでくると、ちょっと怖くなりますよね。

株、ゴールド、不動産投資。

「今、何を買っておくべきなのか?」

悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

たとえば、住宅ローンを完済し、子どもも大学を卒業。これまで真面目に働いて、65歳には3,000~5,000万円程度の金融資産を築けそうな「アッパーマス層」の方々。

特に大企業などで安定して働いてきた人には、こうしたケースも少なくないと思います。

ところが、いざ資産を守ろうとすると、何を買うにしても怖い。

株は高値圏にあるように見えるので、今から買えば暴落のリスクがある。

ゴールドもかなり上昇している。

不動産も、人口減少や金利上昇などを考えると簡単には手を出しにくい。

これまで慎重に生きてきた人ほど、「じゃあ、何に置いておけばいいの?」となります。

昔と違ってデフレの時代は終わり、物価が上昇する局面では、現金の購買力は少しずつ低下していきます。

かといって、株式市場が暴落したときに一気に買うための現金も残しておきたい。

個人的には、もし大きな暴落が起きたら、参入障壁の高い業界の大手企業――たとえば「銀行・金融」「商社」「保険」「通信キャリア」などの株をじっくり拾って、配当を受け取りながら長期保有する、という戦略を考えています。

ただし、問題は「暴落がいつ来るのか」です。

ユニクロやAmazonのセールなら、「○月○日からセール」と時期がわかって待っていられます。

でも、株式市場の暴落はいつ起きるかわかりません。

だからといって、現金をずっと抱えたままにしておくのも、インフレを考えると悩ましい。

そこで今回、資産防衛の一つとして申し込んだのが、個人向け国債「変動10年」です。

今回はSBI証券から申し込みました。

購入額については伏せますが、今後の資産配分としては、65歳時点でおおむね、

  • 20%:老後受給資産、iDeCoなど
  • 20%:個人向け国債「変動10年」
  • 10%:現金
  • 50%:株式市場の暴落時などに、参入障壁の高い企業の株を購入

というイメージを持っています。

もちろん、これはあくまで僕自身の資産配分の考え方です。

では、なぜ今回「変動10年」を選んだのか。

① テレビの「10年国債金利○%」=個人向け国債の金利、ではない

ニュースなどで「10年国債金利が○%を突破」と報じられることがあります。

ここは注意が必要です。

個人向け国債「変動10年」の適用利率は、一般の10年国債の市場金利がそのまま適用されるわけではありません。

「基準金利 × 0.66」という仕組みで決まります。

今回申し込んだ個人向け国債は年1.95%(税引前)

ニュースで報じられる「10年国債の利回り」と、個人向け国債の適用利率は別物なので、ここは混同しないようにしたいところです。

② 利息には約20%の税金がかかる

国債だからといって、税金がかからないわけではありません。

利子には、原則として20.315%の税金がかかります。

つまり、表面上の金利が1.95%でも、そのまま手元に残るわけではありません。

仮に1,000万円を購入した場合、年1.95%なら税引前の利息は年間19万5,000円。

ここから20.315%の税金が引かれるため、単純計算で税引後は年間約15万5,000円です。

月換算すると約1万3,000円。

もちろん、今後金利が変動すれば受け取れる利息も変わります。

それでも、ただ普通預金に置いておくのではなく、「守りながら少しでも金利を受け取る」という意味では、悪くない選択肢だと思いました。

③ 完璧なインフレ対策ではない。でも「現金の置き場所」としては使いやすい

ここは個人向け国債の弱点でもあります。

たとえば、仮にインフレ率が年間3%で、国債の金利が2%だったとします。

税金まで考えれば、実質的な購買力はさらに目減りします。

つまり、個人向け国債を持っていればインフレに完全に勝てる、という話ではありません。

それでも、

「現金のまま持っておく」

「株やゴールドなど、価格変動の大きい資産に一気に移す」

その中間にある資産として考えると、かなり使いやすい。

僕はそう考えています。

「資産を増やすための攻めの資産」というより、資産を守りながら、次の投資機会を待つための資産

そんな位置づけです。

④ 1年経てば中途換金でき、元本割れしない

個人向け国債「変動10年」の大きな魅力がこれです。

原則として、発行から1年が経過すれば中途換金できます。

しかも、価格変動によって元本そのものが市場価格で上下する一般的な債券とは違い、個人向け国債は中途換金時にも額面金額が守られる仕組みになっています。

ただし、完全にノーペナルティというわけではありません。

中途換金する場合は、直前1年分の利子相当額(税引前)×0.79685が差し引かれます。

それでも、「10年間絶対に動かせない」という商品ではありません。

この換金性の高さは、慎重派にとってかなり大きなメリットだと思います。

⑤ 金利が上がれば、金利上昇についていける「変動金利」

そして、僕が「変動10年」を選んだ理由の一つが、変動金利であること。

個人向け国債「変動10年」は、半年ごとに適用利率が見直されます。

今後さらに金利が上昇する局面になれば、適用利率も上昇する可能性があります。

また、最低金利は年0.05%が保証されています。

もちろん、金利がずっと上がり続けるとは限りません。

それでも「今後の金利上昇にある程度ついていける」というのは、固定金利の商品にはないメリットです。


「攻めるための現金」と「守るための現金」を分ける

今回、個人向け国債「変動10年」を申し込んだのは、

「これが一番儲かると思ったから」ではありません。

むしろ逆です。

株式のような大きな値上がりを狙う商品ではありませんし、インフレに完全に勝てるわけでもありません。

利息には税金もかかります。

それでも、

「暴落が来たときに株を買うための資金を残しながら、それまでの期間は少しでも金利を受け取る」

という使い方なら、個人向け国債はかなり相性がいいのではないかと思いました。

現金を全部投資する必要はない。

かといって、全部を普通預金に置いておく必要もない。

その間にある「守りの資産」。

僕にとって個人向け国債「変動10年」は、そんな位置づけです。

ということで、今回は9月募集分の個人向け国債「変動10年」を申し込みました。

株でもゴールドでもなく、今回は国債。

「守り」に入った、といえばそうなのかもしれません。

でも、65歳までまだ時間があります。

焦らず、守るところは守る。
そして、大きなチャンスが来たときには動けるようにしておく。

そんな感じで、これからも資産形成を続けていこうと思います。

最後に、ダン・フォーゲルバーグの「Power of Gold」を。今回はゴールドではなく、国債を買いましたが(笑)。

黄金はきらめき、輝き♪

それを守るために

いつも気を張っていなければならない

富を手に入れるために、自分はいったい何を失ったのか

そもそも、僕たちは何のために資産を増やしているんだろう♪

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