
今年もお盆がやってきました。待ちに待った夏季休暇。
普段飲んでるお酒は、酔鯨と菊正宗生酛ですが、長期休暇になると旨い酒が欲しくなります。
うまい酒は5000円前後するのですが、今回は定番の獺祭にしてみました。獺祭45は少し前は3500円前後でしたが、コメ不足&物価高以降は5000円になりました。
いつもこの酒を飲むとすると、1日の酒代だけで1000円になってしまうので(1日2合飲むので)、それはさすがにコスパが悪い。
酒代のコスト比較
| 酒 | 1日2合程度 | ざっくりした印象 |
|---|---|---|
| 紙パック3Lワイン | 約250円 | かなり安い |
| 菊正宗 上撰生酛 2L・約1,500円 | 約270円 | 安い |
| 焼酎 | 約100〜200円台 | 圧倒的に安い |
| ビール 500ml×2 | 約500〜600円 | 中間 |
| 酔鯨 2合 | 約600円 | そこそこ贅沢 |
| 獺祭45 2合 | 約1,000円 | かなり贅沢 |
獺祭45に合う夕食
獺祭45は華やかでフルーティーな香りが特徴なので、刺身や豆腐など、あまり味の強くないものが合うようです。
ということで、近所のスーパーで買ってきたのは濃厚男前豆腐と霜降りのぶり刺身。
最初は豆腐から。獺祭を冷やして、濃厚な豆腐を少量の醤油でいただきます。
次に、ぶりの刺身。こちらは甘口醤油+わさびで。
ぶりの脂と獺祭の甘みがなかなかよく合います。途中からポン酢に変えると、また違った感じで楽しめました。
最後は焼き飯。これはさすがに少し味が濃かったですが、締めにはちょうどよかった。
ごちそうさまでした。
5年ぶりくらいに飲んだ獺祭45
さて、肝心の獺祭45です。
実は今回、久しぶりに飲んで少し意外なことがありました。
初めて獺祭を飲んだのは、2009年ごろだったと思います。
当時は今ほどいろいろな日本酒を飲んでいなかったので、初めて口にしたときは、
「こんな酒があったのか?」
と本当に驚きました。
それまで飲んできた日本酒とは明らかに違う。華やかな香り、フルーティーな味わい、柔らかな甘み。僕の中では、獺祭は「日本酒の頂点」のような存在になりました。
その後もたまに飲んでいましたが、今回はおそらく5年ぶり。
久しぶりに飲んでみると……。
「あれ?これ、菊正宗のしぼりたてギンパックに似てない?」
と思ってしまった。
もちろん、酒としてはまったく別物です。獺祭は純米大吟醸、ギンパックは普通酒。価格も大きく違います。
それでも、飲んだときの方向性はかなり近い。
どちらも華やかでフルーティー。柔らかな甘みがあって、すっと飲める。
最近になってギンパックを飲むようになり、その味を知っていたことも大きいのでしょう。
2009年は、獺祭という未知の味に驚いた。
今は、いろいろな日本酒を飲んできたので、自然と他の酒と比較して味わうようになっています。
だから今回の感想は、獺祭がまずくなったということではありません。
むしろ、
「1000円くらいのギンパック、かなりよくできているんじゃないか?」
ということなのかもしれません。
高い酒=うまい酒、ではない
ここで、ちょっと考えてしまいました。
5000円の獺祭と、1000円程度のギンパック。
もちろん造りも違うし、価格も違う。
でも、自分が飲んだときの満足度は、思っていたほど違わなかった。
酒は値段が5倍になったからといって、5倍うまく感じるわけではありません。
むしろ1000円から2000円、3000円、5000円と上がっていくにつれて、「確かに違う。でも値段ほど違うか?」となってくる。
今回の獺祭は、そんなことを考えさせられる酒でした。
では、自分にとって「うまい日本酒」とは?
そして、もう一つ気づいたことがあります。
ぼくはどうも、吟醸系のフルーティーな酒が一番好きというわけではないらしい。
獺祭の方向性は、たしかに素晴らしい。
でも普段飲んでいて「うまいなあ」と思うのは、酔鯨だったり、天狗舞だったりする。
生酛や山廃系の酒が好きなんだと思う。
華やかな香りより、酸味、米の旨味、コク、余韻。
食事と一緒に飲んだときに、酒だけが主張するのではなく、料理と一緒になって「うまい」と感じる酒。
2009年、初めて獺祭を飲んだときは、
「こんな日本酒があるのか」
と驚いた。
それから十数年。
今度は、
「自分はいったい、どんな日本酒をうまいと思うんだろう?」
というところに興味が移ってきました。
日本酒は面白い。
高い酒がうまいとは限らない。
有名な酒が、自分にとって一番好きな酒とも限らない。
そして1000円のギンパックに、5000円の獺祭と似た満足感を感じることもある。
そう考えると、まだまだ飲んでみたい日本酒がたくさんあります。
獺祭といえばエヴァを思い出します。

