ラグビーに関する5つの疑問。わかりにくい2つのルールなど。

ラグビーワールドカップ、思いのほか面白いですよね。

上の写真は左から順にオッズが低い国です。4組×5チーム=20チームが世界100ヵ国から勝ち上がって参加。各組上位2チームが本選というかトーナメントに進む。実力通りだと日本はベスト8トーナメントに出られない。しばらくハラハラが続きます。

先週、今週とラグビー好き3人と飲んだので、長年のラグビーに関する5つの疑問をぶつけてみました。ぼくはラグビー未経験者です。だけど会社が社会人ラグビーやってるので、通算で20回は観戦にいってます。それでもルールがよくわかってない。

ちなみに3人は大学ラグビー経験者。3人とも地元開催の4試合は半休とって見に行くそう。仕事しろよw。ワールドカップのチケットは地元優先。地元民は先行で3500円ぐらいでチケット取れています。



5つの疑問とは以下です。1と2はルールに関することです。長年見ててこれがよくわかってなかった。

1.ボールが外に出た時、どこからどっちのチームが投げるのかわからん

2.なぜボールを落としてもノックオンじゃないの?

3.なぜ南半球は強いのか?

4.なぜ予選組を4チームにして、本選を16強にできないのか?

5.なぜ番狂わせが起きにくいのか?

それでは順にいきます。

ボールが外に出た時、どこからどっちのチームが投げるのかわからん

タッチライン(サイドライン)からボールが外に出ていきますよね。サッカーならボールを出したチームの相手チームが、出た場所からボール投げ入れてゲーム再開。1つのパターンしかないのでわかりやすいです。

しかしラグビーは4つのパターンがある。それを酔っ払いながら居酒屋で聞いてました。家に帰ってググったら、とてもわかりやすくまとめてるサイトがあったw

PKかどうか 蹴った場所 バウンド 投げる場所 どっちのボール
①PK どこでも どちらでもOK 外に出た地点 マイボール
②PK以外 自陣22m内側 どちらでもOK 外に出た地点 相手ボール
③PK以外 自陣22m外側 ワンバウンド 外に出た地点 相手ボール
④PK以外 自陣22m外側 ノーバウンド 蹴った地点横 相手ボール

・PKとはペナルティキックのことです。相手の反則でもらったPKでタッチラインを割ると、マイボールラインアウトで試合を再開できる。

・22mラインとは自陣奥深いところのラインです。攻め込まれてた時のキックは陣地を挽回できる。

なぜボールを落としてもノックオンじゃないの?

単純にボールを落としたらノックオンだと思ってました。なのにノックオンにならないときがある。これが長年の疑問。

聞いてみると前に落とすのがノックオン。後ろに落とすのはノックオンにならない。なので高く上がったボールは、後ろを向いてキャッチするよう、学生時代は指導されてたそうです。なるほど。

なぜ南半球は強いのか?

ニュージーランドにラグビー留学した後輩が語りました。後輩は一流選手じゃないんですが、自分ではそれなりに自信があって、就職後に会社を辞めて自費でニュージーランドに行きました。NZで1年、豪で1年。きっぱりとレベルの違いを受け入れて、再就職していまは同じ会社で働いてます。

「NZは違うんですよ。日本の子どもが野球やサッカーで遊ぶみたいに、ラグビーボールで家の近所で遊んでる。それとどこでも芝生が生えてるのでダイブしやすい。日本は土のグランドばかりなので子供がダイブすると痛い」

すそ野が広くてラグビー人口が多いし、環境もいい。

余談ですが、後輩くんはキウイを皮をむかずにリンゴのように丸かじりします。あれは衝撃でした。「NZの人はみんなそうですよ」だそうです。いやイガイガするでしょw



なぜ予選組を4チームにして、本選を16強にできないのか?

ラグビーってなんで3勝1敗で予選通過できないのか?っていう話です。

サッカーは4チームx8組の32チーム。1組4チームのうち2チームが本選に勝ちあがる。なのであまり勝ってなくても16強のトーナメントには出れる。予選突破確率は2分の1。

一方でラグビーは5チームx4組の20チーム。1組5チームのうち2チームが本選に勝ちあがる。2チームx4組のベスト8が本選トーナメント。厳しいですよね。

なんでサッカーみたいに32チームまで増やさへんの?

試合にならないそうです。強豪国とそれ以外の国のレベルが違いすぎると。基本的に南半球とイギリス絡みの国のスポーツ。上位のベスト8は強い。それに少しの先進国が加わる。

現状の20チームでも大差のゲームスコアになる。なのでこれ以上は増やせない。

ラグビーのトップレベルの選手は年棒が約1.5億円レベルです。一方でサッカー、アメフト、野球、バスケ、テニスなどの一流選手は年棒が数十億円になります。

選択肢の広い国の運動神経いい人たちは、みんなそっちへ流れていきますよね。

なぜ番狂わせが起きにくいのか?

球技の場合、身体に近い、手に近いところはミスが少なくて、番狂わせが起きにくいそうです。これはむかし会社の先輩が語ってました。

先輩は野球のオリンピック銀メダリストです。むかしはノンプロでチームを組んでたので日本代表に選ばれた。

社会人のスポーツ団は引退すると会社でサラリーマンとして仕事します。同じ部署にいた時があって、よく飲みに連れて行ってもらった。

野球でいえば投手は計算できるけど、細長いバットをコントロールするのは難しい。打線は水物です。

サッカーは足でするから、よく番狂わせがおこる。

ラグビーの不確定要素は、楕円の球がどっちに転ぶかと天候要因ぐらいか。湿気でボールがコントロールできないとか言ってました。

今日の1曲はユーミンのこの歌♪ いい歌ですよね。

松任谷由実 – ノーサイド(Audio/Lyric)
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『ラグビーに関する5つの疑問。わかりにくい2つのルールなど。』へのコメント

  1. 名前:まこと 投稿日:2020/02/10(月) 12:42:19 ID:f63ade64a

    とても勉強になりました。観戦歴の長さが伝わって来ました。
    たしかに、キックを蹴って、どこから始まるかって分からない時ありますね。
    わかりにくいルールと言えば、、
    僕がパブリックビューイングでワールドカップを観戦している時、アドバンテージが出ていてプレーが反則地点に戻されている時に、にわかファンの方々が戸惑っていました(何が起こったんだ?何の時間だ?的な感じで)。
    ノッコン(前に落とした)か後ろかは目で見て判断できると思いますが、
    ノッコンの前にアドバンが出ていて、プレーが戻った時も、にわかの人は「今の落としたんじゃないの?」って思うかも知れませんね。
    にわかの人はボールを落とした時に「ノッコン」(分かる言葉)を言いたがる傾向があるを、見ていて思ったので、ノッコンじゃなかった時は腑に落ちないかも知れません。
    アドバンテージは、テレビで見ていたら言ってくれますが、試合会場で観ている時は審判の手の動きを見ていないといけないのですが、
    先日、神戸製鋼vsサントリーを観戦していて、サントリーが神戸製鋼陣地に攻め込んでいる時に、パントを蹴って、山中選手がゴールゾーンでキャッチしたので、友達に神戸製鋼のドロップゴールから再開するよって教えてあげたのですが、その前にアドバンテージが出ていて、スクラムでの再開しました。。
    僕も一応高校3年間(だけ)ラグビーしていたのですが、恥をかきました。

    以上です。長々と失礼いたしました。
    僕は2019年のRWCから観戦し始めましたが、これからも色んな試合を見て勉強しようと思いました。

  2. 名前:don 投稿日:2020/02/11(火) 09:43:44 ID:bb062168b

    まことさん、こんにちは。
    ラグビー経験者さんですか。
    そんな方でも、見ていてわからないことがあるんですね。

    攻撃時のオーバーザトップとかオブストラクションとか。
    スタンドで見てるとまったくわからない。チャンスだと悲しいものがあります(笑)。

    ところで池井戸新刊「ノーサイドゲーム」は読まれましたでしょうか?
    半年ぐらい前の最新作です。

    池井戸作品はどれも面白くて、半沢直樹とか下町ロケットとかノンストップ本です。
    読みだしたら止まらなくなる。

    最新作の「ノーサイドゲーム」は、社会人ラグビーの弱小チームを、
    上司との確執で左遷された男が強くする物語です。

    弱小チームは、1人の男のマネジメントでどこまで変わっていくのか。
    最後はいったいどうなるのか。

    どこの図書館でも置いてあると思いますので、ぜひおすすめします。
    至福のひと時が過ごせます。