今さらなんですが、「本好きの下剋上」ってめちゃくちゃ面白いです。
「転スラ」に匹敵するかそれ以上です。
転スラの小説版は全22巻完結予定で、小説版15巻までは面白いのですが、16巻以降ダレてきます。
なぜか? 強さがハイパーインフレになってしまうから。初期は一匹のスライムが成り上がり、水戸黄門みたいに勧善懲悪で、超絶面白いです。
その後、西側諸国の頂点に立ったり、ロスチャイルド的なものを倒すまでは面白い。さらに東の帝国まで倒して世界統一まではいいかもしれん。だけど宇宙の頂点になっていく感じはどうなんでしょう。
建国や経済政策など、身近な共感できる話のときは面白いのですが。
それに比べて「本好き」はインフレしない。転スラとの違いはバトルシーンの違いが大きいかも。「転スラ」は100万人規模の戦争。「本好き」はせいぜい250人規模の騎士団の戦争だ。ここにリアリティの差が出てくる。
「本好き」は四部以降どんどん話が面白くなって読むのが止まらなくなる。これだけの長編で話が崩壊しない。ここまで面白い長編小説って希少です。とくにラストバトル約90話の展開は圧巻です。
「なろう」とか「ラノベ」を超越している。ぼく個人としてはファンタジー小説として、ハリポタより面白いです。
というか、あらゆる娯楽を超越してると思う。
1936年にフィッツジェラルドは、娯楽の王様が小説から映像に移りかわり、それに悩みました。
本当に面白い小説は、映像やマンガにも勝ります。今回それを感じました。
もし世界中の人がアニメを通して本作を知れば、ブームになってもおかしくない。ワンピース、転スラに続くと思う。いまアマプラで見放題になってるし。
ただアニメ版のチョロQキャラは、生理的に受けいれ難いです。主人公の独白や設定説明を処理する方法が、他になかったのかもしれないけど。
みなさんはどう思われますか?
目次
本好きの下剋上をなぜ読んだのか?
「転スラ」が面白かったので、他のなろう系も読んでみようかと思いました。「なろう系 おすすめ」とかで検索すると、いろんな人がベストランキングしてます。
上位表示の常連は、「転すら」「無職転生」「リゼロ」「オーバーロード」「本好きの下剋上」「宝くじで40億」とか。
いろんなランキングサイトみて、最大公約数的な20~30タイトルのマンガを読みました。
だいたい挫折します。「無職転生」が2番人気っぽかったのですが、2巻あたりでダメでした。他のマンガも同じです。
本好きの下剋上は少女漫画っぽいのですが、そこさえガマンできれば下剋上モノなので「あり」です。
「転スラ」と「本好き」の比較
なろう系のWEB版「小説を読もう」サイトの文字数
(転スラ)https://ncode.syosetu.com/n6316bn/
全304話 読了時間:約4,088分⇒68時間(2,043,550文字) 本編は248話 番外編込み
(本好き)https://ncode.syosetu.com/n4830bu/
全677話 読了時間:約11,364分⇒189時間(5,681,540文字)
WEB版の比較だと、読了時間に3倍ほどの差があります。
WEB版と小説版との違い、「転すら」や「本好き」の読了時間
(転スラ)
転スラはWEB版と小説は登場人物や内容がかなり変わっています。作者はWEB版はプロット程度に考えているとのこと。
小説はラノベとはいえ1冊平均約400ページあり、上下段組です。1冊読むのに約5~6時間かかる。現在19巻まで発売していて作者は22巻で終わる予定とのこと。小説版での完結までの読了時間は22巻×6時間として132時間、1冊5時間換算だと110時間かかる。WEB版の約2倍の文字数というか、読む時間は増えます。
(本好き)
いろんなサイトで調べると、WEB版と小説版は内容にほとんど変わりがないそうです。なので本好きはWEB版で全話読みました。だいたい1話10分で読めます。677話x10分÷60分=112時間前後で読める換算になります。
(転スラと本好きの比較)
「転スラ」の小説版読了時間は約120時間前後。本好きの小説版は読んでいませんが、本好きはWEB版≒小説版なのでWEB版を読んどけばいい。「本好き」のWEB版読了時間は公式では189時間。自分はだいたい120時間ぐらいで読めた。
個人的には、転スラ小説版の読了時間≒本好きWEB版の読了時間でした。
「転すら」と「本好き」のマンガ版の比較
(転スラ漫画版完結巻数)
転スラのマンガ版は小説版が原作です。小説1巻当たり約3冊のマンガになる。今後の展開によるけど転スラ漫画版の完結は70巻前後になる。
漫画版の作者は1人です。2022年5月現在20巻発売。1年に3巻出版されるので2040年ごろにマンガは終わる予定です。アニメも完結はその頃だと思います。
良い点としては、マンガ版を待ちきれない人が小説版を読むので、原作者に印税がちゃんと入ること。
(本好き漫画版完結巻数)
「本好き」は5部構成です。これまで1部から4部まで3人のマンガ家が書いています。5部はまだ始まっていない。とても変則的です。最初から順番にマンガを読んでくと、途中から話が飛びます。待って読んだ方がいいと思う。
とはいえ転スラと違って早く終わる。アニメ化もサクサクいける。
ネットではマンガ巻数について以下の予想がありました。全部足すと55巻。
1部は7巻で完結
『本好きの下剋上』漫画の第1部(転生~巫女を目指すまで)は7巻で完結しました。原作小説の3冊分に該当します。2部は8巻で完結する?
『本好きの下剋上』漫画の第2部に相当する原作小説は4冊分に該当します。1部を担当している漫画家・作者と同じ方が2部を担当されているので、8巻~9巻で完結を迎えるのでは?と考えられます。3部は10巻で完結する?
『本好きの下剋上』漫画の第3部に相当する原作小説は5冊分に該当します。このため漫画の巻数のボリュームとして10巻で完結を迎えるのでは?と考えられます。4部は18巻で完結する?
『本好きの下剋上』漫画の第3部に相当する原作小説は9冊分に該当します。このため漫画の巻数のボリュームとして18巻で完結を迎えるのでは?と考えられます。5部は12巻で完結する?
まだ漫画・コミックス化はされていませんが『本好きの下剋上』第5部に相当する原作小説は2021年10月現在の販売は現在6冊分に該当します。さらにWeb版の文量や原作者の発言で「全12巻の予定」という情報を読者の方よりいただきました。このため漫画の巻数のボリュームとして25巻以上で完結を迎えるのでは?と考えられます。
上記文章の5部のところはちょっと意味不明です。
ちなみにWEB版原作の話数は以下。WEB版から推測するマンガ完結巻数は以下です。
1部=1~77 77話 ⇒マンガ7巻完結
2部=78~172 94話 ⇒マンガ9巻完結 3部=173~277 104話 ⇒マンガ10巻完結 4部=278~460 182話 ⇒マンガ18巻完結 5部=461~677 216話 ⇒マンガ22巻完結 「本好き」のマンガ合計巻数=66巻完結予想 |
ユルゲンシュミットの地図 貴族院外伝一年生より
エーレンフェストの地図
「本好き」おすすめの読み方
・まず漫画版の1部から2部まで読む。3部も4部も漫画版は始まってますが未完です。
・小説版で読んでもいいけど、WEB版で内容はそんなに変わらないらしいので、WEB版でマンガの続きを読む。⇒https://ncode.syosetu.com/n4830bu/
・スマホでWEB版を電車通勤時に読むと、しばらく通勤時間が楽しめます。
・四部、五部あたりは面白い漫画を読むみたいに、何度も読み返すと思う。
2020年でアメリカのアマプラ世帯加入率は82%でした。教会に行く人より多い比率だそうです。日本の世帯加入率は非公開ですが、どれくらいあるんだろう。アマプラシーズン1貼っときます。
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>本好きはWEB版≒小説版なのでWEB版を読んどけばいい。
それだけだと語弊が有ります⋯⋯。
小説書籍は書き下ろし豊富なので。
大まかな流れは同じだけど。
書き下ろしSSでお出しされる新情報が多いですよ。
あと4-9(通算21巻)&5部終盤は書き下ろしが多い。
5-8(通算29巻)、5-9(通算30巻)は書き下ろし約100ページずつ有ります。
「なろう」だと5部は11冊分換算ですが、書籍版は12巻(33巻)完結予定です。